県民性

 1、2年前に「県民性」が巷の話題となり、それに纏わる本が書店にあふれていたことがあった。これは、それを遡ること10年近く前の話である。
 私個人としては「県民性」といえば、祖父江孝男著 「県民性」 1971.10.25初版 (中公新書)が、なんといっても元祖なのだと思っている(しっかり調べたわけではないので、よそで吹聴しないように)。
 この本によれば、長野県というのは、山に囲まれているだけあって、その県民性は実に多様化しており、延々と12頁にもわたって信州人の県民性が書かれている。それに引き替え、現在私が居住する神奈川県は、たったの4行(頁ではない)である。
 「ふむふむこれは使えるな」と翌年の1月2日、OB会で早速この本に書かれている「県民性ネタ」を披露しようとしたところ、「あっそれ俺も読んだ」「俺も」「俺も」と、なんと出席者の7割近くがこの本を読んでいたのであった。そこで悟ったのである。これが信州人の県民性であると・・・(何でも型にはめて分類したがる)
 いや、常に話のネタを探し求めている落研出身者のサガなのかも知れぬ。


次の事件:タバスコ度胸試し