「ファイアーストーム」の項を見た同期のN.H君より、「タミ」のことを書き忘れている旨指摘をいただいたので「タミ」のことを書く。
実のところ、筆者も「タミ」の存在を忘れていたわけではない。簡単に言うと、ファイアーストームの疾走の中で、インターバルとして行うのがタミである。
手近にいる数人で円陣を組み、大声で喚きながらグルグル回る。ハッキリ言って、楽という意味では走っていた方がマシであり、タミを実行することにより疲労は倍増した。
筆者は、そういう行為そのものは覚えていたのだが、名称を忘れてしまっていたため素知らぬふりをして書かなかったのである。
しかし、何故「タミ」と呼ぶのか?その問いかけに対し、N.H君よりタミの歌詞が送られてきた。
金色(こんじき)の民(たみ)いざやいざ
大和の民族いざやいざ
金色(こんじき)の民(たみ)いざやいざ
大和の民族いざやいざ
戦わん哉時来る
戦わん哉時来る
フレーフレー深志
フレーフレー深志
さすがにタミの申し子だけあって、よく覚えているものだと感心するが、私自身は現役の時ですら、この歌詞が分からなかった。ともに円陣を組んだ人々が歌 うのを聴きながら、真似してなにやらごにょごにょと誤魔化していたような気がする。
明文化されたものがあったのだろうか?おそらく、口伝により伝承されてきた深志の伝統芸能なのではないだろうか。
深志は、我々が現役の頃、すでに創立から百年以上の時を重ねていたが、生徒達の深志との関わり方は、大きく二つに分かれていたと思う。
深志の伝統を愛し、伝統にどっぷり浸かろうとする者と、単に大学受験のための教育機関と捉える者の二者である。
ちなみに筆者はそのどちらでもなかった。落研ナポレオンにどっぷりと浸かっていた。そして、数理統計学的見地からナポレオンの奥義を究めるために、大学
も数学科へと進んだのである(もちろん嘘ですが・・・と100%言い切れないところが怖い)。