明日の牛乳事件

 平和な水曜日の放課後、いつものとおり賭ナポレオンに負けたN.Hが、皆のおやつを買いに裏の駄菓子屋に行ってきた。
 N.Mが頼んだのは、牛乳の500ccパック。一口飲んで、「なんとなく味が変だなあ」と思いつつも、細かいところにはあまり気を配らないN.Mは、気にせずそのまま牛乳を飲み干そうとした。
 しかし、あと少しで飲み終わろうとしたとき、「やっぱり味が変だ!!」と、牛乳パックの日付を見ると「26日製造」となっている。今日は「25日」である。「ん?明日の牛乳?・・・」、イヤ~な予感に冷や汗がタラリ。空気が凍った。お察しのとおり、その牛乳は1ヶ月前の牛乳なのであった。
 N.Hを責めるわけにもいかず、「これでまた、話のネタが増えたなあ」などと無意味な芸人根性を見せたのであるが、下痢と腹痛のため、しっかり翌日は学校を休んだのであった。

 

次の事件:県民性