落研ナポレオン

ナポレオンに興味のない方には、もはやどうでもよい話になりますが、落研ナポレオンの特殊ルールについて、徒然なるままに書いてみます。



【マイ責】
 これは落研、というよりも深志の独特のルールかと思われます。
 (大学でたまたまナポレオンをやった時、誰も知りませんでした)
 ナポレオンに立つ人が誰もいなかった場合、マイティー(スペードのA)を持っている人がナポレオンにさせられます。
 この場合、ナポレオン軍に課せられる絵札の獲得枚数は、最低の13枚になります。

 しかし、大概の場合、マイティーを持っている人は、マイ責でナポレオンを押しつけられる前に、ナポレオンになります。
 それは、マイ責でナポレオンになることにより、「あいつマイティーを持っているくせに・・・」と、勇気のない人間という評価を受けることを避けるためであり、また以下のような暗黙のルールがあるからです。


【全取り】
 マイ責でナポレオンになった人が、20枚の絵札をすべて取ってしまうことを「全取り」と呼びます。
 これは、ある意味パーフェクトな勝利なわけですが、落研に於いては大変不名誉なこととされており、「パーフェクトで勝てるような素晴らしい手を持ちながら、ナポレオンに立つという宣言をしなかった非常に消極的な人間である」という烙印を押されることになります。
 烙印を押させるばかりか、2階にある落研の部室から飛び降りるという危険な罰ゲームが待っています。
 私自身も、3年間のうちで、1回くらいは飛び降りた記憶があります。
 したがって、全取りの気配が漂ってくると、通常とは逆に絵札を取らないようにという駆け引きが始まることになります。
 この時、責任を取らされるのはナポレオン一人ですので、時には副官も連合軍と一緒になって全取りに協力したりします。
 孤立無援、そして文字通り四面楚歌、この時のナポレオンほど辛いものはありません。
 逆に副官は、全取りになれば責任を取るのはナポレオン一人ですし、全取りに失敗しても、勝利はナポレオン軍のものですので、どちらに転んでも痛くないわけです。この時の副官ほどお気楽な立場はありません。


【買い物当番】
 「じゃあ、次で当番を決めよう」という皆の合意が得られた時に、そのゲームで買い物当番を決めることになります。
 深志の周りには、深志生御用達の駄菓子屋が2軒ありまして、そのゲームで負けた人は、そのどちらかに行って、菓子パン、コーラ、ジュース等を買って来ることになります。
 基本的には近い方の店(徒歩1分)に行くのですが、冬になると急にコダワリを発揮し、「あんまん、肉まんは、○○のじゃなきゃイヤだ」と言い出す奴が出てきて、遠くの店(徒歩5分)に行く場合もあるため、冬の方が勝負には真剣になります。(もちろん、寒いですし)



・・・と、ここまで書いて筆が止まってしまいました。この続きは、またの機会に。(またの機会は果たしてやって来るのか? 記憶よ、蘇れ!!)

 またの機会はすぐにやってきました。同期のN.H君より助け船が来ました。


【いも】
 深志に於いては、ハートは「ハート」、ダイヤは「ダイヤ」なのですが、クラブは「みっぱ」と呼び、そして、なんだか意味が分からないのがスペードで、「いも」と呼んでいました。
 したがって、スペードを切り札にして、ナポレオンとして立つ場合は、「いも立ち!」と宣言することになります。
 結局、何故スペードを「いも」と呼んでいるのか、その語源は分からず仕舞いでした。

 ご存じの先輩がいらしたら、ゲストブック等で是非ご教示いただきたいところです。