初天神

 父親が天神様にお参りに行くことになり、それを聞きつけた息子が連れて行ってくれとせがむ。
 息子を縁日に連れて行くと、何か買ってくれと盛んにねだるので、父親は嫌がるのだが、おねだりをしないことを固く約束し、息子と二人で天神様に出かける。
 しかし、様々な夜店を前にして、息子がじっとしていられるはずはなく・・・

 先日、うちの7歳になる娘と二人で出かけたとき、これと全く同じ状況になった。
 「お父さん、私今日、なにか買ってくれって言わなかったよねえ。だから、ね・・・」
 時代が変わっても、子供は変わらない。

 この落語は女性部員にお薦めで、実際私が落研に在籍していたときにも、先輩が一人、後輩が一人この落語を演じていた。小憎らしい子供を、可愛らしく演じて欲しい。